京都市立銅駝美術工芸高等学校オープンスクール

6月2日、京都市立銅駝美術工芸高等学校のオープンスクールに行ってきました。
昼過ぎまでは中学生のためのデッサンや色彩の講座の時間で、3時から個別相談の時間です。個別相談の会場にここ3年間の合格者のデッサンと色彩の作品が展示してあり、じっくりと観ることができました。
 
デッサンは、「ペンキ缶とズッキーニ」、「茶色の紙箱とかぶら」、「薄い灰色の発泡ブロックと紫玉ねぎ」。工業製品などしっかりとした形態のものと自然物の組み合わせですね。
展示されていたどの作品も、大きさ、構図、形態の正確さ、面とトーンを鉛筆のタッチで作りながら立体感を出すこと、そして質感まで、2時間という限られた時間の中でしっかりと描けていました。
 
色彩は、「プラスチック製のファスナーと”不思議”」、「ガラスの小瓶と”旅”」、「ハサミと”遊び”」というように、与えられたモチーフを使いながらある指定されたテーマを表現する課題でした。
画面は少し小さめですが、構図や絵の具の扱いを工夫し、いろんな色を駆使して楽しい、そしてかなり密度の高い絵が並んでいました。
 
デッサン、色彩ともかなり高いレベルで、一般的に言って、受験に備えて学校や画塾や家庭で時間をとってたくさん練習しないとこのレベルには到達しないだろうなと思います。合格を目指して長い期間にわたる努力を続けてきたことが作品から垣間見えました。
それにしても今回のオープンスクールにはすごくたくさんの中学生が参加していて、学校教育の中で芸術への時間が少なくなっていっている中でも、「美術の好きな中学生ってこんなにいるんだ〜」と、一人の美術好きとして単純に嬉しくなりました。
六角舎アートスクールでは、銅駝美術工芸高等学校合格に向けての実技練習にも対応しています。美術の好きな中学生の皆さん、当アートスクールでデッサンや色彩を本格的に学んでみませんか?